
2025年09月24日
大相撲の秋場所が終盤戦に入ってきますが、私は8勝2敗と優勝戦線に残っている安青錦(あおにしき)関を応援しています。新小結として素晴らしい活躍を見せていますが、まだ初土俵から2年、幕内に入って4場所目です。彼はロシアとの戦闘が続くウクライナの出身です。
約3年半前にロシアとの戦闘が始まり、その後、彼の家族はドイツに避難しました。彼はレスリングを習っていましたが、その中で日本の大相撲を知り、関心を抱いた少年はレスリングと並行して相撲も習うようになったそうです。
彼はドイツに避難した際、もう「相撲はできない」と悲嘆にくれていたところ、たまたま少年相撲で来日中に知り合った相撲係者からの誘いを受け、縁あって安治川部屋に入門したそうです。そこからの彼は親方も「真面目過ぎるのが心配」と漏らすほどのけいこ熱心さで、めきめき頭角を現しました。
彼の最大の特徴は「低い体勢からの攻め」です。重心が低いからこそ体の大きな相手にも押し勝てるのです。その分、足腰を十分に鍛えていないとその相撲はとれません。終盤戦のこれから幕内優勝にどれだけ近づけるか楽しみです。