
2025年06月23日
6月19日(木)に大田区総合体育館で開催されたボクシングWBO世界ウエルター級タイトルマッチ、王者「ブライアン・ノーマン」対挑戦者「佐々木尽」戦を観戦してきました。写真は入場しリングに上がった佐々木尽選手です。
ウエルター級の世界タイトルマッチが日本で開催されのは、何と35年ぶりです。私が27歳の頃というとんでもない昔の話ですし、これまでウエルター級で世界王者になった日本人はいません。欧米、特にアメリカではこの階級の選手層が極めて厚いため、その壁を乗り越えるのは容易なことではないのです。
しかし、私もこの佐々木尽選手にはわずかな期待を抱いていました。若いうえに特にフック系のパンチが非常に強いからです。ただ、それで倒そうという意識が強いため大振りになってしまう傾向があるように思っていました。
試合結果はノーマン選手の5ラウンドKO勝ちでした。最後の左フックを食らった佐々木尽選手は、糸の切れた凧のように後頭部から倒れ、試合終了となりました。
まさに実力の差をまざまざと見せつけられた感じでしたし「俺が死ぬまでにウエルター級で日本人がタイトルを取るところは見られないだろう」と思うほど衝撃のワンパンチKOでした。
しかし、佐々木尽選手は23歳とまだまだこれからの選手ですから、この試合を糧にさらに力をつけ、再び世界挑戦ができるように頑張ってほしいと思います。